詩歌 verse

客あれど酒無し。酒あれど肴無し。月白く、風清らかなり。此の良夜を如何せん。蘇軾(字は子瞻)蘇東坡の「後赤壁賦」の一節。
大筆で刷毛目を白抜きして、三日月を表現しました。
永嘯長吟して、性を頤ひ壽を養はん。(えいしょうちょうぎんして、せいをやしなひ、じゅをやしなはん。)魏の嵆康(叔夜)の幽憤詩の二句。紙は阿波の藍染紙。マットには大変良質な、60年前の大島紬を貼ってあります。
風に臨みて一啜りすれば、心は自づから省みる。元の洪汝質「煮土茶歌」より。
青山に雪有りて松の性を諳んず。碧落に雲無くして鶴の心に称へり。(せいざんにゆきありて、まつのせいをそらんず。へきらくにくもなくしてつるのこころにかなへり。)許渾「寄殷堯藩先輩」より。
坐上に客来たり、尊前に酒満つ。歌聲は水流、雲断と共に。宋の李清照の宋詞。絵画に美しく描かれる、清照の反省は波乱に満ち、書画骨董を好んだ方が、悲しい生涯の中で作った作品は共感します。
諸君小しく住まりて茶杯を共にせよ。(しょくん すこしくとどまりて、ちゃはいをともにせよ。)宋の陸游(務観)の詩の一句。桐生お召の楽しい柄と(車や音符が模様にあります)篆書体の組み合わせ。
歳經れば齢は老いぬしかはあれど 花をし見れば物思ひもなし古今和歌集 藤原良房
少し厚めの紙を貼ると、マットに深く影が落ちます。作品が浮いていることが見ていただけるでしょうか。
いにしへは 散るをや人の惜しみけむ 今は花こそ昔こふらむ拾遺集  藤原伊尹
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