詩歌 verse

青山に雪有りて松の性を諳んず。碧落に雲無くして鶴の心に称へり。(せいざんにゆきありて、まつのせいをそらんず。へきらくにくもなくしてつるのこころにかなへり。)許渾「寄殷堯藩先輩」より。
坐上に客来たり、尊前に酒満つ。歌聲は水流、雲断と共に。宋の李清照の宋詞。絵画に美しく描かれる、清照の反省は波乱に満ち、書画骨董を好んだ方が、悲しい生涯の中で作った作品は共感します。
諸君小しく住まりて茶杯を共にせよ。(しょくん すこしくとどまりて、ちゃはいをともにせよ。)宋の陸游(務観)の詩の一句。桐生お召の楽しい柄と(車や音符が模様にあります)篆書体の組み合わせ。
歳經れば齢は老いぬしかはあれど 花をし見れば物思ひもなし古今和歌集 藤原良房
少し厚めの紙を貼ると、マットに深く影が落ちます。作品が浮いていることが見ていただけるでしょうか。
いにしへは 散るをや人の惜しみけむ 今は花こそ昔こふらむ拾遺集  藤原伊尹
ティッシュペーパーの1/6の厚さの、典具帖紙に書きました。結城紬の上に漂っているように見えるでしょうか。
結城紬のをマットに貼った額です。
世に経れば 物思ふとしもなけれども 月に幾たび眺めしつらむ   具平親王 この世で生きていれば、必ず物思いすると決まったわけではありませんが、月を見ると心に沁みて、今まで幾たび眺めて物思いにふけったことでしょう。 具平(ともひら)親王は後中書王(のちのちゅうしょおう)とも呼ばれます。 拾遺集(雑) 和漢朗詠集
山光忽(たちま)ち西に落ち、池月漸(ようや)く東に上る。髪を散じて夕涼に乗じ、軒を開きて、閑敞に臥す。 山際の夕照は、にわかに西に消え、月はゆっくりと東から上り、池に映っている。簪で止めた髪を解き、夕方の心地よい風を身に受けて、窓を開いて静かな広い部屋に横たわる。 孟浩然「夏日南亭懐辛大」(夏日、南亭にて辛大を懐ふ)詩の初めの四句です。夕刻、帰宅後の男性の寛いだ様子が目に浮かぶようです。詩の後半は旧友辛氏(大は長男の意味)を思い出す、という内容。
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