紀淑望 立春日内園進花賦

On the first day of spring, Ume wakes up secretly while all the other flowers are sleeping soundly. She reaches up toward the sky, because she can't wait for raindew's arrival.

逐吹潜開不待芳菲之候
迎春乍変将希雨露之恩
立春の風に密かに梅の花が開花します。梅は他の花が咲き誇るのを待ちはしません。春らしくなったときの雨露の恵みを精一杯受けようと花びらをくつろげるのです。
中心の印は「恭賀新年」を金文で彫りました。
落款には「癸巳立春、古梅園製紅花墨と福井永昌堂製虎斑石硯を試す。椿雪齋秀城。」としたためました。