かくしつつとにもかくにも長らへて 君が八千代に逢ふよしもがな

光孝天皇御詠

こうして、ともかくも生きながらえて、貴方の八千代の長寿に逢う方法があってほしいものです。

古今集の代表歌人、六歌仙の一人、僧正遍照七十歳の祝賀に帝自ら詠まれました。賀歌は形式的になりやすいですが、この歌には帝の実感が感じられます。