うれしさを昔は袖に包みけり 今宵は身にも余りぬるかな

新勅撰集 題知らず 詠み人知らず

嬉しさを昔は袖に包んだものです。今宵の嬉しさは袖に包みきれません。身にも余ってあふれ出すばかりです。

歌人は何に感謝しているのでしょう。ほほえましくなります。

祝いの席ではもちろん、日々の生活の中でも思い浮かべたい一首です。

特別に調合した桜色の地に、金彩で書きました。