「たちばな」

橘の香りは昔を思い出すよすがとなったといわれています。

皐月待つ花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする  古今集 詠み人知らず

橘の香をなつかしみ時鳥 花散る里を訪ねてぞ訪ふ 『源氏物語』「花散里」より

いにしへを花橘にまかすれば軒の忍に風通ふなり  新古今 式子内親王

今年より花咲き初むる橘の いかで昔の香ににほふらむ  新古今 藤原家隆

マットには、見る角度によって色が変わって見えるシルクを使っています。二重アクリルで作品を挟み、作品が浮いて見えます。紙は、雲紙。