掛軸 松風

閑(しづ)かに坐して蕉風を

閑(しづ)かに坐して松風を聴く。

出典は不明ですが、古くから茶掛けの書として揮毫されてきました。「松風」は茶道では、湯の沸く音「松籟」を意味しますが、文字通り松の梢を吹き抜ける風ととらえてもいいでしょう。

左右に唐草の布をあしらった、変形の明朝仕立て。軸先はベージュの陶器製です。作品の周りには2㎜の覆輪が施されています。

昨年から書けるようになった白抜きの技法です。拓本ではありません。青墨で何度も染め、、深みを出しました。