世に経ればもの思ふとしもなけれども 月に幾たびながめしつらむ  2023

具平親王(ともひらしんのう) 歌

この世で生き続けていて、必ずしも物を思うというわけではありませんが月影を見ると自然と心打たれて、今まで幾たびながめたことでしょう。

『朗詠集』『拾遺集』では初句を「世に経るに」としています。

箱藤商店さんの桐材の短冊。