一字書 one character calligraghy

颺   よう    吹き上がる、飛び立つ。容貌が優れる。舟が緩やかに進む。といった意味をもちます。銀泥と墨を混ぜ、盛り上がるほどに濃く、厚く重ねました。乾いてから紅花墨で染め、闇の豊饒の中で吹き上がり、浮き立つイメージにしました。マットには黒塗りの網代網を使用。重厚感があります。 
翅   し      つばさ、はね、の意。篆書体の「羽」と「支」からイメージしています。銀泥と墨を混ぜ、盛り上がるほどに濃く、厚く重ねました。乾いてから紅花墨で染め、闇の豊饒の中で風に向かい、なびく姿を表現しました。マットには黒塗りの網代網を使用。重厚感があります。 
燦 さん あざやか、きらびやかなさま、という意味です。金泥を盛り上がるほどに厚く重ね、書き終えてから、紅花墨で染めました。マット(額の背景)には、つや消しの網代が使われています。重厚感のある額です。
響 ひびき きょう  音と郷を合わせて、空間に音が伝わる、という意味を表します。四方に響いていく広がりを表現するため、長い線を使いました。金泥を盛り上がるほどに厚く重ね、書き終えてから、紅花墨で染めました。マット(額の背景)には、つや消しの網代が使われています。重厚感のある額です。
舞 まい ぶ  踊る、奮い立つように励ます、という意味。袖飾りのついた衣装で踊っている様子を表した字。躍動感と回転するイメージを、かすれた線で表現しました。金泥を盛り上がるほどに厚く重ね、書き終えてから、紅花墨で染めました。マット(額の背景)には、つや消しの網代が使われています。重厚感のある額です。
隹(ふるとり)は足の短い小さな鳥を表します。梢に小鳥が集まる様子を文字化したのが「集」という漢字です。青墨で行書体を、その上に濃墨で書きました。マットには藍のむら染めを使い、明るい作品に仕上がりました。お客様をお迎えする場所にふさわしい作品です。
衣偏は着物を表します。「裕」は襟元を楽にして寛ぐという意味を持ちます。青墨で草書体を書き、乾かぬうちに濃墨で滲ませながら重ね書きしました。ゆったりとした雰囲気を感じ取っていただけましたら幸いです。マットは藍のむら染。縁はオールドオリーブ。
隹にしんにょうの「進」。しんにょうの文字はどれも前向きで力強く、書いていて楽しい字です。見ていただいた方の心に少しでも力と安らぎが感じられるようにと願いながら書きました。マットは藍のむら染。縁はオールドオリーブ。
「逌」ゆう と読みます。酒器(ひさご)を表す「卣」(ゆう)が、安定のよい皿「L」(のちに「しんにょう」に変化)の上に載った様子から、のんびりくつろぐこと、笑う様子を表します。青墨で楷書を、その上に濃い青墨に銀泥を混ぜて、滲ませながら書きました。
「颰」は「はやて」や「そよ風」を表す字です。 涼感を持つ青墨と、それを背景にした濃墨のコントラストが映えました。 今年の暑中お見舞いにはこの「颰」と「瀏」をずいぶん書きました。
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