一字書 one character calligraghy
「翰」の羽の部分は韻文の時代には「飛」に象りました。「翰」は元々は錦鶏(アカキジ)。その羽根で筆を作ったところから筆や文章の意味を持つようになります。動詞として「高く舞い上がる」という意味を表します。
颺 よう 吹き上がる、飛び立つ。容貌が優れる。舟が緩やかに進む。といった意味をもちます。銀泥と墨を混ぜ、盛り上がるほどに濃く、厚く重ねました。乾いてから紅花墨で染め、闇の豊饒の中で吹き上がり、浮き立つイメージにしました。マットには黒塗りの網代網を使用。重厚感があります。
翅 し つばさ、はね、の意。篆書体の「羽」と「支」からイメージしています。銀泥と墨を混ぜ、盛り上がるほどに濃く、厚く重ねました。乾いてから紅花墨で染め、闇の豊饒の中で風に向かい、なびく姿を表現しました。マットには黒塗りの網代網を使用。重厚感があります。